マラソンを2時間切って走るという野心的な挑戦が、2017年5月6日(土)にイタリア・モンツァで予定されています。
スタートは現地時間午前5時45分(日本時間5月6日12時45分)です。イベントの様子はこちらなどからライブストリーミンングされます。
ナイキがこのBreaking2プロジェクトのアスリートとして選んだ3人はこちら。
・エリウド・キプチョゲ (KEN 32)
男子5000アテネ五輪銅、北京五輪銀、マラソン・リオ五輪金、マラソンPB:2時間03分05秒 (2016年ロンドン)
・レリサ・デシサ(ETH 27)
2015ボストンマラソン優勝、マラソンPB:2時間04分45秒 (2013年)
・ゼルセナイ・タデッセ(エリトリア 35)
ハーフマラソン世界記録58分23秒 (2010年)、マラソンPB:2時間10分41秒 (2012年)
3人とBreaking2チームはトレーニングプラン、栄養補給の戦略と、プロダクトを準備し、不可能に思われてきた挑戦の成功に備えてきました。
このプロジェクトの仕掛け人はNIKEのスペシャルプロジェクト担当副社長サンディー・ボーデッカー。長年マラソンサブ2の夢を見てきた彼の左腕の内側には1:59:59のタトゥーがあるそうです。
彼がサブ2プロジェクトにこだわる理由を述べています。
「マラソン2時間の壁は、もしこれを破ることができたら、このマラソンという競技さえ変えてしまうほどの力を持ち、滅多にない挑戦の一つに数えられます。ランニングを変えた記録をあと2つあげるとすれば、1954年の1マイル4分の壁と、1968年に破られた100m10秒の壁を破ったことです。マラソンサブ2の壁は、ただ一つ残された、人生に1度見ることができるかどうかの大きな壁です。これはランナーが長距離走と人間の可能性に対する見方を永遠に変えるものになるでしょう。」
「マラソンサブ2は、それを破ればランニング自体を変える可能性もある、滅多にない大きな壁だ。」
-サンディー・ボーデッカー
人間の能力を再定義し、ランニングというスポーツに新しい息吹を吹き込むことに加え、この挑戦は今後の開発や目標設定のための大きな動機付けにもなる。
プロダクトイノベーションの中でも、ボーデッカーはとりわけ、Breaking2のユニフォームと一緒に開発されたランニングシューズのナイキ ズーム ヴェイパーフライ エリートと、(ボストンの男女優勝者が着用していた、エリートの変形である)ナイキ ズーム ヴェイパーフライ4%を誇らしく思っています。「このシューズで最も素晴らしいと思うところは、エリートランナーが数字で実感できる機能的利点を提供できることです。」これは、現在ナイキが販売している最速ランナーのためのレーシングシューズ、ナイキ ズーム ストリーク 6と比べ、ランニング効率が平均4%向上する点を指しています。
「今回の作業から得られた多くのデータや洞察は、今後何年にもわたって革新の探索や発明に活用できるでしょう。それがゆくゆくは、様々な能力をもったアスリートのための、より良いプロダクトやサービスにつながっていくのです。」
とボーデッカーは述べています。
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