日本に帰化するケニア出身のマラソンランナー ガンドゥ・ベンジャミン選手

ケニアといえば陸上長距離王国。日本にもケニア出身のランナーが多くいます。古くは、エスビー食品のダグラス・ワキウリに始まり、シドニー銀のエリック・ワイナイナ。2017ロンドンマラソン3位のビタン・カロキ(DeNa所属)。世羅高校のポール・カマイシ。山梨学院大からMHPSに進んだエノック・オムワンバなど。
高校や大学に留学したり、実業団に所属し競技に出場している選手など様々です。

では、留学にとどまらず帰化したケニア人ランナーはいるのでしょうか。

日本に帰化した、山梨学院大学出身・真也加ステファン氏

桜美林大学陸上競技部駅伝チームはケニア出身の真也加ステファン氏(旧制:ステファン・マニャング・マヤカ)が監督として指揮をとっています。

真也加ステファン監督

同氏は交換留学で山梨学院大学付属高校へ留学。そして、山梨学院大学に進学し、箱根駅伝では4年連続花の2区を走りました。ここでは同学年のライバルである早稲田大学の渡辺康幸氏と鎬を削りました。大学卒業後は、実業団に所属し、札幌国際ハーフマラソンで3連覇を達成するなど活躍しています。

渡辺康幸氏と対談
画像は日本陸上を世界の高みへ。-早大・渡辺監督×桜美林大・真也加監督箱根ライバル対談 -記事より
http://cs-park.jp/column/detail/id/502

そして、2005年8月に日本国籍を取得し、2006年4月から群馬県にある、創造学園大学陸上部のコーチに就任しました。2007年の予選会(本大会2008年)には同大学初参加を果たしました。

2013年4月からは桜美林大学に新設された駅伝チームの監督をつめています。目標は『指導者として箱根出場』ですが、2014年の箱根駅伝の予選会は29位、2015年は30位、2016年は25位、で、翌年に行われる本大会への出場権が得られる10位には遠く及ばないのが現状です。

しかし、あの青学原監督も、就任後5回目の予選会挑戦で本大会出場権を獲得しました。真也加監督は3回、すなわち桜美林大学駅伝チームもまだ3回のチャンレンジです。じっくりチームの力を向上させ、いつの日か箱根路で桜美林旋風を巻き起こしてもらいたいですね。

帰化を検討している元日本大学出身・現富士通所属のガンドゥ・ベンジャミン選手

2017年4月から富士通に所属しているガンドゥ・ベンジャミン選手をご存知でしょうか。日本大学4年次(2013年)に箱根2区で12人をごぼう抜きし、区間賞を獲得するなど、力のあるランナーです。
大学卒業後はモンテローザ陸上部に所属。マラソンベストは2時間09分18秒(2015東京10位)。2016大阪マラソンでは2時間12分47秒で優勝しています。
モンテローザ陸上部が2017年3月で廃部になり現在は富士通に所属しています。

そして最近、そのベンジャミン選手が「日本に帰化し、東京オリンピックに日本代表として出場することを検討する」というニュースが流れました。

最近の男子マラソン日本代表は世界の舞台で目立った成績を残せていません。オリンピックでは1992年のバルセロナ大会で森下広一選手が銀メダルを獲得しました。他の2選手、中山竹通選手、谷口浩美選手もそれぞれ4位、8位と好成績を収めました。しかし、1996年のアトランタから2016年のリオまでは、良くても入賞止まりで、前回大会は参加3選手が16位、36位、94位、という成績でした。ベンジャミン選手の帰化が現実のものになれば、新たな戦力としての期待を持てると同時に、マラソン界に新たな風、刺激をもたらしてくれるのではないでしょうか。

海外出身者の日本代表

どのようなスポーツでも、海外出身者が日本に帰化して日本代表として世界の舞台で戦うと、賛否両論出てきます(日本から海外に帰化した選手には「日本の誇り」的な感じになるのに……)。

しかし、東京オリンピックに向けて、さらにはその先の発展に向けてどのようなスポーツも競技人口を増やさなければいけない今、陸上・マラソン界も発展させる為に、新たな力を取り入れていく必要があるのではないでしょうか。ベンジャミン選手が帰化するのかどうか!?要チェックです!

関連記事