【攻略】熊本城マラソン 天下の名城熊本城ここにあり

熊日30キロの歴史

熊本城マラソンは、2016年で5回目、人気大会になりましたが、何と言っても熊日30キロの歴史あってこそのマラソン大会です。

今回で60回目を迎える熊日30キロ「金栗記念熊日30キロロードレース」は、金栗四三の紫綬褒章受章を記念し、「熊日招待マラソン」として始まったのが1957年。公認30kmロードレースは今では青梅と熊日、大阪ロードの3本ですが、以前はもっと盛んに開催されていました。フルマラソンと比べて競技性が高く高速レースが展開される30km、フルマラソンへの適性を計るのにいい距離だと言われています。

熊日30キロのコース、スタートは今と変わらず「びぷれす熊日会館」前から菊陽町原水を折り返しとする、前半は緩やかな上り、後半は下り基調という高速コースだったため、世界記録(当時)がこの大会で生まれています。しかも世界記録は、松宮隆行選手(当時コニカ、現愛知製鋼)が2度更新しています。

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現在、愛知製鋼に所属する松宮選手(36)は

「1度目はたまたまだったが、2度目は狙って出した記録。長距離で戦えるめどが付いた」

と振り返る。松宮選手は今大会にも要請選手として参加します。

他にもバルセロナ五輪でマラソン銅を取った森下広一選手も熊日30キロで自信をつけたと語っています。

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熊日30キロはマラソンへのスタートだった。前年の福岡国体1万メートルで優勝を争った渋谷俊浩さん(当時雪印)を作戦通りにゴール直前で抜き返した。走り終え、「あと12・195キロならいけるかな」と、自信を付けさせてもらった。

現在のコースは、市民マラソン開催とともに見直され、起伏とコーナーが多く以前よりも難しいコースになっています。

それぞれの熊日30キロ

熊日30キロ60年を記念して著名人が熊日30キロへの想いを語っています。(熊本日日新聞記事抜粋)
1.君原健二 「転機」マラソンへのステップ

第5回熊日招待マラソンに初出場し、当時の30キロの日本記録を塗り替える1時間37分8秒をマークして3位になった。「30キロを走る選手がまだ少なく、1、2位と共に日本記録を上回ったが、たいしたタイムではない」とした上で、「完走したことでフルマラソンへの関心が強まったのは間違いない」。

2.松宮隆行 「自信」2度の世界最高記録

松宮は「自分が指導者になった時、選手にはぜひ30キロを経験させたい。ハーフより長い30キロならではの大変さがあるし、経験することで確実に走りの引き出しが増える」と力を込める。

3.川内優輝 「成長」スピード強化に手応え

「市民マラソンブームが高まり、大会が増えた。だからこそ、トップクラスの選手たちが激戦を繰り広げる熊日30キロのような大会は貴重だと思う」と川内

4.岡田正裕 「物差し」選手適性、見極めに

拓大陸上部監督の岡田正裕は箱根で競った大学生選手が、42・195キロに挑む前に30キロを走ることを勧める。「いきなり42キロは怖い。まずは30キロで試してから」

2016熊日30キロ 招待・要請選手紹介

招待選手・男子

ナンバーカード選手名年齢所属
1村澤 明伸(欠場)24日清食品グループ
2菊地 賢人25コニカミノルタ
3設楽 啓太24コニカミノルタ
4服部 翔大24Honda
5大津 顕杜24トヨタ自動車九州
6松本 稜25トヨタ自動車
7小山 大介28中電工
8門田 浩樹30カネボウ
9椎谷 智広29トヨタ紡織
10口町 亮21東洋大学
11櫻岡 駿21東洋大学

招待選手・女子

ナンバーカード選手名年齢所属
301松見 早希子27第一生命
302野村 沙世26第一生命
303西川 生夏28シスメックス
304新井 沙紀枝21大阪学院大学

要請選手・男子

ナンバーカード選手名年齢所属
101伊藤 正樹26コニカミノルタ
102渡邉 大輔22トヨタ自動車九州
103松宮 祐行36日立物流
104高嶺 秀仁29富士通
105黒川 翔矢23JR東日本
106平田 啓介24黒崎播磨
107木村 直樹23黒崎播磨
108佐藤 寛才26小森コーポレーション
109吉田 浩太郎36Honda栃木
110宇田 朋史21拓殖大学
111戸部 凌佑19拓殖大学
112藪下 響大21明治大学
113山本 航平21日本体育大学

要請選手・女子

ナンバーカード選手名年齢所属
401大貫 真実24シスメックス
402宮内 洋子32ホクレン
403高谷 静香25愛知電機
404坂元 えり21肥後銀行
405猪原 千佳20肥後銀行
406林 和佳奈20大阪学院大学
407平安名 由莉21大阪学院大学