EMU 6 Day World Trophy (6日間耐久レース)

2016年5月4日12時にスタートしたハンガリーで行われている6日間耐久レース。日本からは稲垣寿美恵さん、大滝雅之さん、黒田宗治さんが参加しており、2日と18時間が経過した現時点(5月7日12時)、稲垣さんが総合5位、日本チームは3位に付けています。

ライブアップデートはこちらから

EMU Sport TV   EMU

2016年大会出走者

70人がエントリー。内訳は30代7人、40代21人、50代29人、60代10人、70代3人です。2016年大会エントリーリスト。
6日間走で1,000kmオーバーの記録を持つドイツのWolfgang Schwerk(今年61歳、現在首位!)も参加しています。

大会概要

期間2016年5月4日正午〜5月10日正午まで(144時間)
会場ハンガリーバラトン湖ファードキャンプ(ブダペストから130km)
コース900.05m周回コース(樹木に囲まれた100%アスファルト)
右回り方向変更なし
計測足首に取り付けるチップで計測マットは2ヶ所
50インチディスプレイで結果表示
エイド6時、12時、18時、24時に暖かい食事提供(ベジタリアン指定可能)
エイドは24時間オープン
参加費ランナー:400〜550ユーロ
クルー:350〜500ユーロ
エントリー時期により異なる
表彰コースレコードを出すと次年度の参加費無料
男女上位3名とチーム上位3国は表彰
休憩施設コースに隣接したバンガローにて宿泊可能
テントやキャンピングカーでの宿泊は不可
バンガローには選手と公式クルーのみ出入可能
大会会場

参加費
アーリーエントリーが安い
アーリーエントリーが安い
バンガロー
2部屋ありそれぞれに2つのベットがあります
2部屋ありそれぞれに2つのベットがあります

エイドと食事

食事は、6時、12時、18時、24時に暖かい食事がコースから50mほど離れたロビンソンレストランから提供されます。肉かベジタリアンの指定が可能(途中での変更は不可)。朝食はフランスパンにスクランブルエッグなど。レストランで座っての食事も可能ですが、コース近くのサービステーブルにとどけることも可能です。夜間は暖かいスープや紅茶など用意されます。

エイドは、コースとバンガロー近くに24時間オープンしています。内容はパン、ジャム、チーズ、ビスケット、クラッカー、サワークリーム、フルーツ、野菜、サプリメントなど。ドリンクは、スポーツドリンク、コーラ、オレンジジュース、水、お茶など充実しています。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
充実しているエイド

コース

900.05mの周回コース。樹木に囲まれた100%アスファルトです。時計回りで途中の方向変更はありません。
pálya 2016_EMU

6日間レースの歴史と記録

6日間レースの起源は古く1870年代にはすでに賞金(賭け)レースとして人気のイベントでした。発端となったのはさらに100年ほどさかのぼり、イギリスのプロ長距離アスリートであったFoster Powellがロンドンからヨークまでの往復396mi(637km)を6日間で走破(歩行)する試みが始まりとされています。

1879年には世界大会が行われ、優勝したカナダのGeorge Guyonは480.25mi(772,890km)の記録を残しています。
1888年にはイギリスのGeorge Littlewoodが623 miの世界記録を樹立していますが、1890年初期には人気が廃れ、1980年になるまでレースは開催されませんでした。

1984年にギリシャのYiannis Kourosが635mi(1,022km)の世界記録を出し、後の2005年に644mi(1,036km) を記録、自らの世界記録を更新しています。
1,000kmオーバーをマークしているのは過去6人だけ、今世紀になってからはまだ2回しか出ていません。
女性ではオーストラリアのDipali Cunninghamが2001年に記録した510mi(820km)が世界記録です。

日本人の記録は田中克祐さんが2005年に出した814.4km(アジア記録)、女子は沖山裕子さんの696km(2007)です。稲垣寿美恵さんが2015年に記録した706.600kmです。

6日間レースの世界歴代ランキングはこちら