攻略ポイント
富士山マラソンの攻略ポイントは3つです。
・寒さ対策 ・大会会場が狭い ・アップダウンが大きい
寒さ対策
どの程度気温が低いのか過去の気象データを見てみましょう。
過去の気象データ
年 | 日付 | 時刻 | 天候 | 気温(℃) | 湿度(%) | 風向 | 風速(m/s) | 降水量(mm) | 平均気温 | 最高気温 | 最低気温 |
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2010 | 11月29日 | 9時 | 晴れ | 3.8 | 55 | 北北東 | 1.6 | - | 3.1 | 11 | -3.3 |
12時 | 晴れ | 9.9 | 28 | 西 | 3.5 | - | |||||
2011 | 11月29日 | 9時 | 曇り | 9.4 | 68 | 西北西 | 0.7 | - | 10 | 17.5 | 5.5 |
12時 | 曇り | 15.9 | 45 | 北 | 0.9 | - | |||||
2012 | 11月29日 | 9時 | 晴れ | 8.1 | 42 | 南南東 | 2.7 | - | 6.3 | 14.5 | -0.7 |
12時 | 晴れ | 13.3 | 31 | 北北西 | 1.4 | - | |||||
2013 | 11月29日 | 9時 | 晴れ | 3.0 | 34 | 西北西 | 3.8 | - | 1 | 7.5 | -4.7 |
12時 | 晴れ | 6.9 | 26 | 西北西 | 3.2 | - | |||||
2014 | 11月29日 | 9時 | 雨 | 15.4 | 76 | 西北西 | 2.9 | 0.0 | 11.2 | 16.4 | 5 |
12時 | 雨 | 11.8 | 86 | 西北西 | 2.8 | 3.5 |
11月下旬の河口湖周辺は、晴れの日には気温が低くなる傾向があります。過去5年間で晴れの日の平均気温は10度まで上がっていません。最高気温も曇りの日より低く、2013年は最高気温が10度まで上がりませんでした。これだけ寒いと日陰では路面が凍っている場合もあり、足下の注意が必要になります。
スタート9時の気温は、3度〜10度前後です。大変寒いため防寒対策をしっかりしてスタート待機しないとすぐに冷えてしまいます。肌の露出をできるだけ控えて待機しましょう。
ビニールのポンチョ(?)が参加案内の中に同梱されています。これをスタート待機時に羽織るだけでも有ると無いとは大違いです。なお、スタート後にポンチョを道端に捨てる人が見受けられますが、できるだけ最後まで持って走るか、捨てるのであればエイドのゴミ箱に捨てるようにしましょう。折角の景観をゴミで台無しにするのはもとより、ビニールが後続者の足に絡まって危険です。
できれば、ビニール合羽よりも高機能なウェアやウィンドブレーカーを用意しましょう。中には高価な物もありますが、高価な物はそれなりの優れた機能を備えており快適に走り続けることができます。
狭い大会会場
そもそも1万5000人の定員に対して会場が狭いとの指摘は以前からあります。
更衣室は用意されていますが狭く混雑しています。更衣後も寒さを避けるため更衣室の中で待機している人が多く、結果、外で着替えている人も多く見かけます。
荷物置き場は、会場の奥まったところに設けてあるため、荷預けが集中する8時頃から混雑しています。今大会では、荷預け場所や誘導が改善されているかもしれませんが、同じだった場合には同様の混雑が予想されるので、できれば8時までには荷物を預けて、スタート待機できるように行動しましょう。
会場へのアクセス
会場へのアクセスは以前の渋滞問題を教訓に随分と改善されました。最近では富士急トラベルから宿泊、日帰りなどツアーが用意されているので、こちらを利用したほうがいいかと思います。宿泊費は若干高めなので、都内からの場合は夜行列車や日帰りバスがオススメです。
ツアーを利用しなくとも当日の朝、電車に乗ってアクセスできますが混んでいます。都内からだと約2時間は立ちっぱなしは覚悟しておきましょう。
宿泊の場合は近所にコンビニなど無いところも多いので、事前に食べ物を持参したほうが良い場合もあります。食事事情については事前に宿へ確認しておきましょう。
大きなアップダウン
河口湖と西湖の間に大きな坂があります。約800mで高低差80mの勾配です。21km地点で上り、35km地点では下ります。ここの勾配、多くの人は上りよりも下りのほうが厳しかったと言っています。上りはまだまだ元気でゆっくりでも走れたけど、後半はガチガチになって足が動かず歩いてしまったとの感想です。
35km地点は普通のマラソンでもキツい地点です。エネルギーが不足すると筋肉がうまく機能せず、体のいろいろなところが痛くなります。そんな状態で大きな下りに入ると着地の衝撃が堪え難い痛みになるのです。
しかし、補給を適切に行い、しっかり走れる状態であれば下りはスピードアップできる絶好のポイントです。適切な補給、特に中間地点以降はエイドのみに頼らず、持参したジェルなどで定期的に補うようにしましょう。目安としては20〜30分に1回、ジェルなどを水分と一緒にとりましょう。下りを元気に走るには直前に補給するのでは遅すぎます。下りなどの要所に入る約30分前に補給すると巧く走れるようになります。
富士山マラソンのように勾配の大きなコースでは、フラットなマラソンコースよりも多くのエネルギーを必要とします。また、寒い時期のマラソンは体が温まろうとして、ただでさえエネルギーを必要としているので、多めのエネルギーを補給するようにしましょう。