CES 2016のキーワード
毎年年始にラスベガスで開催されるCES「コンシューマーエレクトロニクスショー」。
世界中の家電メーカーがプロトタイプやリリース間近の製品を発表するため、今年のトレンドはここでわかります。
注目されていたのは、VR(バーチャルリアリティ)、スマートカー、ドローン、テレビそしてIoT(Internet of Things)でした。
スポーツ関連では、カシオが発表したタフなスマートウォッチを筆頭にウェアラブル製品が注目されました。
インテルの超小型コンピュータ「Curie(キュリー)」
また、インテルが発表した超小型コンピュータ「Curie(キュリー)」とスポーツメーカーのコラボは注目されていました。
32ビットプロセッサ「Quark SE SoC」をベースにしたx86によるプログラミングに対応し、本体に384KBフラッシュメモリ、80KBのSRAM、DSPセンサーハブ、Bluetooth LEの通信機能、6軸センサー、バッテリー充電回路などを備えています。
ボタンサイズのCurieを、自転車やスノーボードなどの用具や、靴、衣類などウェアラブルに組み込み、データをより正確に、リアルタイムな計測が可能になります。
例えば、ランニングシューズに組み込めば、これまで以上に正確な距離や負荷の計測、足の軌道、フォーム、着地位置、着地の衝撃などを計測できるようになるので、故障を回避したり、フォーム修正の指針として活用できます。
Curieは10ドル以下で今四半期中に出荷されるので、各スポーツメーカーが積極的に取り込んでいくことが予想されます。
IoTトレンドはスポーツ分野でも
また、日本でもオリンピックで目標メダル数獲得のために、トレーニングの一環にウェアラブル端末を積極的に活用していくはずです。
東京オリンピックではアスリートの競技と共に数字やデータを同時に見ることができるような、例えば100m走のランナーが地面を蹴る力は何kgかを表示したりする、初めてのオリンピックになるかもしれません。
スポーツは科学です。記録を更新していくためには、現状を正確に把握することから始まります。
Curieに限らず、IoTトレンドはスポーツ分野でもしばらく継続していくことでしょう。