【箱根駅伝】山登りの5区距離を短縮 23・2キロ→20・8キロへ 原監督、神野選手のコメント

箱根駅伝を主催する関東学生陸上競技連盟(関東学連)は、来年の第93回大会から4区を18・5キロから20・9キロに、5区を23・2キロから20・8キロに、それぞれ2・4キロ延長、短縮することを発表

変更理由としては、2点をあげている。

第5区の選手に対する生理学的負担が大きく、走行後半に低体温症や低血糖症の症状に陥る例が多数発生していること。また、総合成績に対する第5区の貢献度が大きすぎること

第4区の距離を短くしたことで、マラソンに順応できる選手の芽を摘み取っている懸念

往路の小田原中継所は2006年大会から鈴廣前の施設拡張工事に伴い、東京寄りのメガネスーパー前に移されたが、11年ぶりに以前の中継所に戻る。

従来の4、5区の区間記録と往路、総合記録は参考記録扱いとなる。

原晋監督のコメント

「戦略が変わる。距離が長くなる4区はエース級の選手が起用される。青学大には田村和希、あるいは下田裕太(いずれも2年)という20・8キロの4区の適性にぴったりの選手がいます。結果的に選手層の厚いチームが有利になり、上位と下位の差が広がるでしょう」

5区記録保持者 神野大地のコメント

「だれかに記録を破ってもらいたかったという残念な気持ちもありますが、距離変更によって箱根駅伝の競技レベルが上がり、さらに盛り上がってくれることが一番です」

4区記録保持者 田村和希のコメント

「記録が参考になることに特に感想はありません。新しいコースでも区間新記録を狙えるような力をつけたい」

古利彦DeNA総監督のコメント

「5区の短縮は良いことだ。各校のエースは2区を走ることになる。世界につながる区間はやはり花の2区なんです」