青学大の原晋監督が明かす筋トレと効果

TBS「林先生が驚く初耳学!」(4月3日放送)にゲスト出演した、青山学院大学陸上競技部監督・原晋氏。箱根駅伝で連覇を達成した一因となるトレーニング理論とその効果について語りました。

2010年から5年間で8位(2010年)、9位(2011年)、5位(2012年)、8位(2013年)、5位(2014年)という結果が続き、上位に食い込めずにいた青学陸上部でしたが、原監督は「一気に優勝にもっていった理由」を「ここ2年くらい取り組んでいること。連覇もしましたし、東京マラソンでも活躍した」と切り出した。

そのトレーニング理論とは「腕立て伏せと腹筋はしない」というもの。スタジオに来ていた東京マラソン2016日本人2位の下田裕太も「今回の成績はこれのお陰」とキッパリ。

青学大東京マラソン

原監督は「長距離に必要なのは足の運びと腕の振り。腕立て伏せをして肩周りに筋肉を付けたとします。動きますかね?サッカー選手とかラグビー選手であれば相手とぶつかり合うのでアウターの筋肉をしっかり固めなければケガをしちゃいますが、陸上の場合は真っ直ぐ進んで相手との接触はそれほどないのでアウターの筋肉は必要ない」と説明した。

「腹筋は走る時に引っ張っていく重要な筋肉では?」と質問に対して、原監督は「腹筋、腹筋と我々長距離界で今までやってきたのは腹直筋を鍛えている」と前置き。

「表層の腹直筋を鍛えて筋肉が肥大することによって酸素を多く使うので長距離にはエネルギーロスになる」として、腹筋もまたマラソンには不要なトレーニングと結論付けた。

実際、青学陸上部では「腹直筋を抜く事から(始める)。学生達のお腹はそんなに割れていません」という原監督に対し、下田は「1年目はまだ(練習が)変わってなくて、腹直筋をやってたんですけど(原監督が)180度違うことをやり始めたので、おいおいこれで大丈夫か」と苦笑いを浮かべたが、その最後には「タイムに直結しています」と言い切った。