世界ハーフマラソン選手権2016 女子団体戦は9回連続メダル獲得なるか

今週末、2016年3月26日(土)にイギリスのカーディフで開催される世界ハーフマラソン選手権(IAAF CARDIFF UNIVERSITY WORLD HALF MARATHON CHAMPIONSHIPS 2016)。女子は13時35分に、男子は14時10分にスタートします。

最終エントリーリストが公開されました。43カ国、191人(男子100、女子91)がエントリーしています。
エントリーリスト
http://media.aws.iaaf.org/competitioninfo/369b9a9a-d1c7-4af3-afdd-403ebc1f9e2d.PDF

2016年日本チーム

男子女子
茂木圭次郎(旭化成)清水美穂(ホクレン)
中村匠吾(富士通)安藤友香(スズキ浜松AC)
大石港与(トヨタ自動車)和久夢来(ユニバーサルエンターテインメント)
中谷圭佑(駒大)石井寿美(ヤマダ電機)
工藤有生(駒大)松田瑞生(ダイハツ)

過去の日本選手の成績

団体戦は上位3名の得点

男子個人メダル無し
男子団体戦1996銅、2002銀、2005銅
女子個人藤原恵1992銀、川真理谷1993銀、野口みずき1999銀
女子団体戦1992金、1993銀、1994銅、1997銅、1999銀
2000銀、2001銀、2003銀、2005銅、2006銅、
2007銅、2008銅、2009銅、2010銅2012銅
2014銅

IAAFによる日本チーム紹介

YOUTHFUL TEAM WILL REPRESENT JAPAN IN CARDIFF
http://www.iaaf.org/news/news/japanese-team-world-half-marathon-2016-cardif

要約

平均年齢21歳の若いチームジャパン、メンバーの半分は過去1回しかハーフマラソンを走ったことがないけれど、(女子団体戦では)9個目のメダルを狙っています。

日本は女子団体戦が強く、過去(19回大会中)5大会を除き、2005年から2014年まで連続8回の銅を含め、全ての大会でメダルを獲得。

女子チームをリードする清水美穂は、今年2月に山口で行われた実業団ハーフで(ハーフ)デビュー戦でありながら1時間09分41を記録し優勝。代表権を獲得。

石井寿美も同レースでハーフデビューし1時間10分9秒の間違いで3位。20歳の松田瑞生も1時間10分25秒で4位となり、2人はカーディフへのチームに選ばれています。

安藤友香は2016丸亀ハーフマラソンで日本人トップ。彼女のPB1時間09分51秒は、2015年山陽女子ロード、ハーフデビュー戦の記録です。
山陽女子ロードで安藤の5秒後にゴールした和久夢来もチームに選ばれました。

茂木圭次郎、中谷圭佑、工藤有生は2016年の丸亀ハーフマラソンで日本人上位3人、それぞれ1:00:54、1:01:21、1:01:25で完走しています。

中村匠吾と大石港与は、実業団ハーフで日本人1位(1:01:53 PB)と2位(1:02:32)になり選ばれています。

2013ユニバーシアード銅メダリストの中村匠吾は、唯一前回の世界ハーフにも出場している経験者です。彼の2014年コペンハーゲンでの成績は28番でした。

男子注目選手

注目選手はサブ1時間の選手たち。前大会優勝者のGeoffrey Kamworor(KEN PB58:54)、同3位のGuye ADOLA(ETH PB59:06 )。Kamwororは世界記録58:23の更新が期待されています。エントリーリスト中、シーズンベストトップのEdwin KIPYEGO(KEN PB59:30)、同2位のNguse AMLOSOM (ERI PB59:39 )。ホスト国イギリスのMohamed FARAH(GBR PB59:32)など。
日本勢は、シーズンベスト順だと茂木4位、中谷6位、工藤7位、中村11位にランクされています。

女子注目選手

今シーズンベストを出している上位5人(ケニア4人、エチオピア1人)はいずれも1時間6分台でPBを更新してきています。
トップのCynthia Cherotich LIMO(KEN)は2月に1:06:04をマーク。歴代3位の記録。世界ハーフで5分台が出るかもしれません。
Mary Wacera NGUGI (KEN)は前大会の銀メダリスト。
エチオピア勢では、前回6位Netsanet Gudeta、同10位Genet Yalew(今シーズンベスト2位)がエントリーしています。
女子団体戦、ケニアは金ほぼ確実、2位以降は接戦が予想されます。