おきなわマラソン25回連続完走候補者121人にみる沖縄の強さ

来年の2017年大会で25回目となる「おきなわマラソン」。25回連続完走候補者の121名が発表されました。なぜか毎年今頃に発表されます(笑)

約四半世紀もの間、毎年フルマラソンを完走し続けている人がこんなにもいることに驚きです。しかも上位3名はサブ3ですよ!

最年長は73歳、最年少は43歳。年代別では、40代 14人、50代 43人、60代 59人、70代 5人。女性は10名ほど含まれています。

アールビーズより2015年に発表されたマラソン完走県人口比率の割合が日本一高い沖縄県。

県別データ

沖縄の人口は約143万人なので、およそ18,000人のマラソン経験者がいることになります。このうちの121人の割合は0.67%と、彼らはさすがに希少ですね。

ちなみに、2位徳島県の人口は約75万人なので7,500人。3位の鹿児島は約163万人なので11,900人。東京は1,350万人なので45,900人のマラソン経験者がいるということです。

また、沖縄で開催されるマラソン大会数も多く、ウルトラマラソンやトレイル大会も含め年間で30回以上の大会が沖縄県で開催されています。

まさにマラソン王国沖縄。強いランナーがたくさんいそうですが、全国男子駅伝(全国都道府県対抗男子駅伝競走大会)、女子駅伝(全国都道府県対抗女子駅伝競走大会)の成績を見ると

全国男子駅伝 沖縄県の成績
全国男子駅伝 沖縄県の成績
全国女子駅伝 沖縄県の成績
全国女子駅伝 沖縄県の成績

最下位になることもしばしばどころか、結構な割合で最下位です。

県内のランナー人口は徳島や鹿児島よりも多く、大会を走る機会も多いはず。もっと上位になってもいいはずなのに、全国的にはあまり強くない沖縄。不思議ですね。

ちなみに、徳島と鹿児島の全国男子駅伝の順位はこんな感じです。

徳島県|都道府県別データ|大会記録|天皇盃 第21回 全国都道府県対抗男子駅伝競走大会 ひろしま男子駅伝

鹿児島県|都道府県別データ|大会記録|天皇盃 第21回 全国都道府県対抗男子駅伝競走大会 ひろしま男子駅伝

鹿児島はなかなか強いですね。

これは推測ですが、沖縄ではランニングを体系的に指導する人材や機会が少ないのではないかと思います。
相対的にランナー人数が多ければ強いランナーも多いはずなので、強さを活かしきれていないランナーが沢山いるはずです。
足の速い子供たちは野球やサッカーなど他のスポーツに進んでいるのかもしれないですね。

そもそも強いランナーがいなければ、これだけ多くの人が四半世紀もの間マラソン大会を完走し続けることはできないはずです。